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日記です。文章をテーマとすることが多いですが、その他もろもろ。

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 笑いは毒である。しかし健康にはいい。どういう毒だろう?

 笑う事そのものは確かに健康にいい。ナチュラルキラー細胞という、免疫力を高める細胞が活性化するという研究もあるらしい。しかし、笑いそのものの本質は、毒である。

 たとえば落語。日本人の笑いのエッセンスを凝縮した話芸だが、この中に盛り込まれた笑いにはある共通項が存在する。「だれかを馬鹿にすること」である。

 馬鹿の三太郎の上をいく与太郎。馬鹿殿様。学のない八っつあん。こうしたキャラクターが馬鹿ゆえに馬鹿なことをするのを馬鹿だと言って笑うのである。落ちついて考えれば、とんでもないことである。

 しかしこのとんでもないことの中にこそ、笑いの本質がある。笑いとは悲しみの裏地なのだ。馬鹿にされたほうには悲劇だが、馬鹿にするほうにとっては喜劇である。

 古代ギリシャには悲劇と喜劇しかなかった。これらの共通項は精神の浄化作用である。観客は馬鹿にされたほうの立場に立って泣き、馬鹿にしたほうの立場に立って笑うのである。それにより精神のバランスと身体の健康を維持していた。

 現代でも政治家がいっときの笑いをとるために発した言葉が、不適切発言として政治家そのものの立場を左右しかねない失言に変身することが多い。だがしかし、その場限りの話題である限り、もともと笑いに理性はない。理性をなくすのが笑いの目的なのだから当たり前の事だ。それを理性が優勢になっている時間帯と場所に引きずり出してけしからん、というのは、野暮というものだ。

笑いは本来毒であり、だからこそ使い方によっては薬にもなる。服用方法、服用の時間帯を間違えなければ、だが。


 





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